2005年 02月 16日
「日暮らし」がとても面白い。 一つ一つの話も勿論面白いけれど 小説の構成がまた優れていて ひとつひとつが完結した短編集の形式をとりながら 最後の「日暮らし」の章で それぞれの短編に登場した人々が全員再登場して その関係が明らかになり 一つの大きな謎が明かされるというミステリー時代小説なのであります。 本の帯に「読み終えるのが勿体ない」とありますが まさに、その通りなのであります。 でてくる人々もしっかり描かれ 宮部みゆき特有の暖かな眼差しがあり 読後感も清々しい。 週末に読む「たのしむ本」としてお薦めなのであります。 そしてまた 同心「井筒平四郎」とおいの「弓之助」が活躍する 前作「ぼんくら」を読めば 「日暮らし」の中でよく話の出る 「鉄瓶長屋」のいきさつが判る という仕組みにもなっているのであります。 そして不思議なことに 「ぼんくら」を読むとまた「日暮らし」を読みたくなってしまうんだなあ。 面白い本ですよ!ホント
by u-och
| 2005-02-16 16:21
| Book
|
Trackback(3)
|
Comments(3)
Tracked
from 気分はいつも20代
at 2005-03-03 15:36
タイトル : 「日暮らし」 宮部みゆき
宮部みゆき著「ぼんくら」の続編です。 宮部さんの作品は、多分…すべて読んでると思います。 かなり熱烈なファンを自負していますが、「模倣犯」だけは好きになれません(^^ゞ でも、その他の作品はどれも大好きです。 時代劇モノは特に好きですね。 ぼんくら同心平四... more
Tracked
from AV(Akira's V..
at 2005-03-15 17:49
Tracked
from デコ親父はいつも減量中
at 2006-08-16 01:50
タイトル : 日暮らし<宮部みゆき>−(本:2006年76冊目)−
出版社: 講談社 (2004/12/22) ASIN: 4062127369 評価:88点 (ネタバレあります) 読み始めて3分。 あれっ、この本読んだことあるんじゃないか、そう思って表紙を見返した。 また読み始めた。 ううむ、読んだことがあるようでないようで・・・。 俺の中年性突発....... more
宮部みゆきはどの本も外れがない。
出るやいなや呼んでも満足感が得られます。 「ぼんくら」の前の呼んだ「誰か」は今までと一味違った雰囲気でしたよ。 宮部みゆきの全ての本のテーマは「家族」だと思いますが、どう・・
0
宮部みゆきは大好きですが、実は時代劇部門は読んだことがありません。現代ミステリー部門はほとんど読んでいます。いちょうさんがふれられた「誰か」も真っ先に読みました。良かったですよ。「日暮らし」よさそうですね。
Commented
by
u-och at 2005-02-17 16:22
|
アバウト
カレンダー
カテゴリ
全体 About Animal Architecture Art Blog Book Family Food Furniture Hobby Journey Landscape Link Music Open house Plant Seminar Thing TV・cinema Weather Works 以前の記事
Link
お気に入りブログ
irei blog OMソーラーの家「Aib... ひだまりミュゼ 一級建... 中里のひとり言 楽家記(らくがき) kyoco日記 K+Y アトリエ 自然素... ひなたの場所 三代目のダイアリー スタジオ紡 ひとりごと 北欧建築ゼミ アアルト 本間至/ブライシュティフ... ”まちに出た、建築家たち... KEI-MART 馨しの北欧プロダクツ 木洩れ陽 walk-walker-... 近代建築ゼミ Moder... J環境計画だより nagahama-arc... 近代建築写真室@武蔵野台地 最新のコメント
最新のトラックバック
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||