続・U設計室web diary

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2016年 11月 24日

井上陽水×ロバート・キャンベル 言葉の海に漕ぎ出す

昨晩、上記の番組をFM東京で聴いた。


井上陽水の歌を英語に訳すときに浮かんだ疑問の数々を

「アーティストにこんな事をきくのは無粋だと思いますが・・」と前置きして

ロバートキャンベルが井上陽水に鋭く質問していく。

意外だったのは井上がその質問に素直に実直に答えていくことだった。

井上自身も考え及ばなかった事柄がこの対談を通して浮かび上がってくる。

まるでミステリー小説を読んでいるような気分が味わえる

とても興味深い面白い番組だった。


井上陽水の詩は不思議な部分が多い。

それを井上は「聴いている人が、あれ、これってどうなっちゃうんだろう?と

最初のワンフレーズで引きつけることが大切なんです」と

素直に作詞の秘密を明かしてくれた。

韻を踏んで言葉が飛躍していくボブ・ディランの影響があるとも告白する。

「でもイメージが飛躍しすぎると聴いている人が判らなっちゃうので、

そのあたりのバランスが難しいんですよね~」とも例の口調で話す。


井上陽水の歌は不思議な歌が多い。

例えば「カナリア」


「人々の愛を受けるために飼われて

鳴き声と羽根の色でそれに応える

カナリア カナリア カナリア

カナリア カナリア カナリア

盗賊は夜を祝い君にうたわせ

プリンセスからのながい恋文を待つ

カナリア カナリア カナリア

カナリア カナリア カナリア


いちばん夢を見てた人のことを教えて

いちばん恋をしてた人のことを教えて

いちばん大好きな人の名前うちあけて


少年は春を呼びに君をつれだし

老人はもの想いに君を誘なう

カナリア カナリア カナリア

カナリア カナリア カナリア

鳥籠はいまも部屋の隅に飾られ

入口の鍵の場所は誰も知らない

カナリア カナリア カナリア

カナリア カナリア カナリア


いちばん夢を見てた人のことを教えて

いちばん恋をしてた人のことを教えて

いちばん大好きな人の名前うちあけて

カナリア カナリア カナリア

カナリア カナリア カナリア」


まず、カナリアはその鳥籠の中にまだいるのか?という疑問。

そもそも、この歌はいつの時代、場所を背景にしているのか?

アラビアンナイトの時代?現在?

もしかしたら遠い昔から現在までを生きてきた

時間と場所を超越した不老不死のカナリアなのか?

そのカナリアは現在はどうなっているのか?

そしてこのカナリアに問いかけている人は誰?

この歌を聴くといろいろな不思議が浮かんでくる。


ねじれた時空を連想させる編曲が更にこの歌の魅力を倍増させる。


番組では他に「飾りじゃないのよ涙は」「いっそセレナーデ」

「とまどうペリカン」「最後のニュース」などが取り上げられていた。

この番組を基にキャンベルさん、本を書いてくれないかな?



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by u-och | 2016-11-24 18:14 | Music | Trackback | Comments(0)