続・U設計室web diary

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2008年 12月 27日

長く住み続けるためには

政府から「超長寿命住宅」と云われなくても
設計者としては、住み手にメンテナンスしていただき
なるべく長く住んでいただきたい、と思っています。
そのためには居心地の良い家である事は勿論のこと
堅固な構造とメンテナンスしやすいつくり
そしてその家に愛着がもてることが必要だと思っていました。
でも、世代を超えて長く住み続けていただくには
もう一つ重要な事がある、と云う事に気付きました。
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写真の住宅は大正時代の末に建てられ、
昭和の初めに増築した約90年ものの住宅です。
設計は旧帝国ホテル建設の時にフランク・ロイド・ライトを補佐した
遠藤新によるものです。
現在の住まい手は2代目にあたる息子さんご夫婦。
そして最近、バイオリニストである娘さんのための音楽室が
遠藤新にゆかりのある建築家によって増築設計され
それとともに、原型を壊さないように耐震補強もされたと云う事です。
長く住んでいればいいところも悪い所もいろいろと感じるでしょうが
三代に渡って住み続けていく住宅に必要なもう一つの要素とは何だろう?
建てぬしの方の誇らしげなお顔を拝見して
それは、その家に住む事が「誇り」に思える、ということだと判りました。

遠藤新は幸せ者だなあ。

かなりハードルは高いですが
私も、そう思ってもらえるような住宅を設計していきたいと思います。

来年も楽しい一年でありますように。
では良いお年を。

by u-och | 2008-12-27 12:27 | Architecture | Trackback | Comments(4)
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Commented by 欒樹 at 2008-12-28 11:35 x
  メンテナンスのし易さ・・・・・
ガラス張りの渡り廊下の3*6ガラスの裏表を磨くのは中々の仕事量ですね。  庭の草・花・小鳥を間近に見るのは結構ですが。
仕事量を年間を通じて分散させねば年寄りには厳しくなってきました。
今年も色々面白い話を有難う御座いました。 来年も宜しく。
Commented by kazuo-nakazato at 2008-12-30 12:52
いいお話でした。
構造と断熱のフォローをどうするかが課題の家は多いですが、こういう家が増えるように私も建てて行きたいと思います。
来年もよろしくお願いいたします。
Commented by u-och at 2009-01-05 11:30
欒樹 さん、あけましておめでとうございます。
長期分散型小掃除をしていれば短期決戦型大掃除をしなくても
よいかもしれませんね。
今年もよろしくお願い致します。
Commented by u-och at 2009-01-05 11:31
中里さん、あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願い致します


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