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続・U設計室web diary

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2009年 08月 24日

1Q84と1984

村上春樹「1Q84」の本歌になる
ジョージ・オーエル著「1984」を読みました。

さすがの村上春樹も毎回ホームランを打てるわけもなく
残念ながら「1Q84」は僕の中での評価は高くないのですが
(生意気なこと言っていますね)
でも「1Q84」のお陰で、
廃刊になっていたチェーホフの「サハリン島」が再発刊され、
クラシック音楽のヤナーチェク「シンフォニエッタ」が売れるなど
出版業界、音楽業界も村上春樹ブームの恩恵にあずかっています。

「1984」も以前はどの本屋にもなかったのに
村上春樹ブームのお陰で新訳本で再発刊された本です。
(ここから先は「1Q84」および「1984」の内容にふれています)

1Q84と1984_c0016913_1311335.jpg




「1984」は、プライバシーのない管理された全体国家を描いた、
救いのないとても恐い近未来小説なのですが(1948年発刊)
この本を読んではじめて村上春樹の「1Q84」の主人公青豆が
最後にあっけなく自殺する訳が何となくわかったような気がします。
(続編が出るという噂もありますが・・・)

「1984」では主人公スミスが拷問のあげくに恋人ジュリアを裏切るばかりか、
拷問の苦痛を自分ではなく恋人に与えてくれと心から懇願してしまう。
そして洗脳され自我を打ち砕かれ二重思考が身に付き、
支配者である「ビッグブラザー」を憎むと同時に愛するようにもなってしまいます。
「組織の反逆者の末路の姿」として民衆の目にさらされるために生かされ、
組織の援助により経済的には困らなくとも、
希望もなく組織による処刑を待ちわびる毎日。

そんな生活を送るくらいならと、
恋人である天吾と自らのプライドを守るために
組織にとらわれる前に青豆が自殺という道を選んだのだと
「1984」を読んで、はじめて判ったのです。

ところで「1984」という小説は
イギリス映画「未来世紀ブラジル」にも大きな影響を与えているなとも思ったのでした。
実はわたくし「モンティパイソン」や「未来世紀ブラジル」など
イギリスのブラックユーモアは結構好きなのです。

「未来世紀ブラジル」をまた見てみようかな。

by u-och | 2009-08-24 13:11 | Book | Trackback | Comments(3)
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Commented by 七里 at 2009-08-27 22:49 x
1984という小説があるのですね。
今1Q841冊目を読んでいます。私も読んでみようかな。
しかし、評価は高くなくても、1984を読む気にさせてしまうのが村上春樹ワールドでしょうか。
Commented by u-och at 2009-08-28 09:17
七里さん、「ねじ巻き鳥クロニクル」の第3巻が随分経ってから
発表されたように、「1Q84」も続編が出るのではと噂があるようですよ。
Commented by u-och at 2009-09-17 13:05
村上春樹が今「1Q84」の第3部を執筆中とのことです。
来年夏発刊予定。
なんだかんだ言ってもやはり続きを読みたい。
このままではホントに尻切れトンボですものね。


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