2006年 09月 15日
遅ればせながら、リリー・フランキーの「東京タワー」を読みました。 カミさんや高二の長男に、面白いよと言われ続けていましたが、 タイミングを逃し、つい今まで読まずに来ました。 でも読み始めれば、始めからぐいぐい話に引き込まれる とても面白い小説なのです。 一言で言ってしまえばリリー氏(男)とオカン(母親)、 時々現れるオトン(父親)との関係を綴った私小説なのですが、 げらげら笑わせながら、でも最後になってとても泣かせられます。 初めが可笑しい分、後半の悲しみがより深く感じられるのかもしれません。 たいていは電車の中や昼休みに事務所で読んでいたのですが 最後の数十ページは涙で視界がぼやけてしまい、 人前で読むのがちょっと恥ずかしいので、 読みたいのを我慢しつつ、帰宅してからしみじみと読んでおりました。 この本を読みながら 4年前に亡くなった母親のことを思い出して 何だかとてもおセンチな気分になっております。 文中の一節 「五月に誰かが言った。母親が死んで、男は初めて一人前になるのだと」 今わたくしの涙の限界線は 下瞼3ミリ下くらいのところにあります。 でもたまにはこんな気分もいいものかもしれませんよ。 だって、「今はもう秋」ですからね。 ![]()
by u-och
| 2006-09-15 20:36
| Book
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Comments(10)
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スタッフに読め読めといわれているのですが
なかなか時間がありません。
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哀しく切なく…しみじみと素敵ですよね。
どんな顔して読んでるのか見てみたい。笑
nt-labさん、ひどい顔して読んでいると思いますよ。(笑い)
tsumugiさん、哀しくて切なくて、しみじみと泣けます。
写真は去年モロッコ旅行に行ったときの写真です。
私もこの本読んでみたくて、図書館の順番待ちの人数を見たら
40番目くらいで、諦めて、忘れていました・・・ そろそろ、みんな読み終わっているかな?(あったら借りてこよう) u-ochさんも、母さまなくされていたの? 私は父さんだけど・・・ 親がなくなるのって、想像を超えた世界で 本当にさみしいものね。
ぼくも最後のところは泣きの予感がしたので
とっといて深夜一人で読みました。
kyoco-chan、男にとっては(女性もそうかな?)
母親が亡くなるのはほんとに寂しいものですね。 私は父親も亡くなっていますが、父親には申し訳ないけれど、 母親が亡くなったときの方がずっと哀しみが深かったです。 私も3人の子の父親ですが、母親(妻)にはかなわないなあと いつも思っています。
松原さん、それは賢明な判断でしたね!
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