続・U設計室web diary

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2018年 08月 31日

待庵・見学

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森美術館で開催中の「建築の日本展」を見てきました。

古代から現代まで幅広く日本の建築が紹介されていますが

その中でも期待していたのは千利休作といわれている国宝「待庵」。

そのレプリカが展示されているのです。

実際の待庵は、にじり口から中をのぞき見ることしか許可されていませんが

この展示では、レプリカとは言え、

忠実に再現された二畳の茶室の、内部に入ることが出来るのです!

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壁は藁すさの見える草案風の土壁。

床の間は隅柱を土壁で塗り廻した室床。

天井は平天井と掛け込み天井の構成で

低いながらも圧迫感を感じない。

下地窓からの光が美しい!


待庵を空間体感できる絶好の機会です。

ご興味にある方はお急ぎを(9/17まで)


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by u-och | 2018-08-31 15:28 | Architecture | Trackback | Comments(0)
2018年 08月 23日

素敵な居酒屋

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居酒屋「鍵屋」を覗いてきました。

木造2階建て、押縁下見板張りの外壁。

1階が店舗で2階が住居。

店舗の床はたたきでお店の大将を囲むように

L型に無垢板のカウンターが設えてある。

酒の肴に「にこごり」もあって日本酒がすすみそう!

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実は小金井方面で打合せが有り、その帰りに小金井公園内の

「江戸東京たてもの園」を散策して

移築された「鍵屋」を覗いたという次第。


なんと建築は幕末の1856年。

現建築基準法には適合しない建築だけれど

なんと魅力的な店だろうか。

説明してくれたボランティアの人の話だと

鶯谷駅近くで2代目「鍵屋」が営業中とのことです。


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by u-och | 2018-08-23 12:11 | Architecture | Trackback | Comments(0)
2018年 08月 06日

幽玄

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大学生の頃、旧ソ連を亡命した

映画監督S.タルコフスキーの映画が評判をよんでいた。

「惑星ソラリス」「鏡」「ストーカー」等々

ぼくも神保町の岩波ホールに観にでかけた。

美しく幻想的で静謐な映像、

セリフの少ない長回しの1シーンが有名な監督だった。


映画はとても興味深いものなのだが、

しばらくするとついウトウトとしてしまう。

はっと気がついて周りを見渡すと、

うつらうつらしている人が大半で

まるで集団催眠にかかって映画を観ているようだった。


とても不思議な体験だった。

映画のシーンが本当に観たものだったのか

夢の中のシーンなのかその境が曖昧になり、

より映画の幻想性が増すといった感じなのだった。

ある評論家は

「タルコフスキーの映画は緊張感がとても高いものなので、

観客はその緊張感に耐えられずその緊張の糸が切れた結果、

ついウトウトとしてしまうのだ」

と判ったようなことを新聞に書いていた。

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そんな体験を最近また味わった。

千駄ヶ谷の国立能楽堂に「能」を観に出かけたのです。

題目は僕のような初心者でもわかるという「船弁慶」


壇ノ浦の戦いの後、頼朝に虐げられ都を追われる身となった義経。

西国を目指し、弁慶を伴って海へ船出すると、

平知盛の怨霊が襲いかかり・・という物語。


静御前との別れの前段

弁慶と怨霊との戦いの後段といった

静と動が対照的な舞台なのです。


静御前が義経との別れを悲しみ舞う前段は

動きも少なく謡と鼓の音が実に心地よく

テンションが強すぎて緊張の糸が切れてしまったように

ウトウトと半ば夢見心地で舞台を観ることになったのでした。

はっと気がついて廻りを見渡すと

同じような人がたくさん見受けられます。

懐かしい光景!


うつらうつらしながら、夢見心地で観る舞台。

いにしえ人はそれを「幽玄」と言ったのかしらん。


またこの不思議な体験をしに、能を見に行こうかな~


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by u-och | 2018-08-06 16:29 | TV・cinema | Trackback | Comments(0)