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続・U設計室web diary

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2018年 12月 28日

手水鉢三題

桂離宮はお茶室の集合なので

いろいろなところに手水鉢が散見されます。

その中でもあえて、好きな手水を三つあげよ。と言われれば

私の好きな手水はこの三つ。

まずは外腰掛脇にある「二重桝形の手水鉢」モダンなデザイン。

手水鉢の手前には「く」の字の巨石、そして脇には夜会時用の灯籠。

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賞花亭の前にある「鉄鉢形の手水鉢」

実に可愛らしい。

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そして、松琴亭の茶室前にある小堀遠州の発案といわれる

「流れの手水」

滝の水をそのまま使うとは斬新の極みです。

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昼間の桂離宮も勿論とてもきれいだけれど

月光を頼りの夜会は、さぞかし幻想的で

感動的な体験が出来るだろうなあ。



by u-och | 2018-12-28 12:26 | Landscape | Trackback | Comments(0)
2018年 12月 27日

桂離宮 延段三題

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12月初めに桂離宮に行ってきました。

桂は実に美しい。まさに日本の至宝です。

今回は延段三題をお伝えします。


まずは笑意軒前の玉石の延段。「草」の延段といわれている。

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外腰掛前の「行」の延段。

外腰掛の前にある冬支度の蘇鉄も実に可愛らしい。クネクネ〜。

でもこれも、とても手の込んだ仕事です。

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そして、真打ち登場。古書院 御輿寄前の「真」の延段。

方形の御影の切石をくの字に曲げて視線をずらし

真の延段に続けるという憎い演出。

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by u-och | 2018-12-27 12:01 | Landscape | Trackback | Comments(0)
2018年 12月 14日

芝浜・春風亭一之輔

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春風亭一之輔の独演会に行ってきました。

落語の演題は通常事前予告はないので

聴いて初めてあーこの演題かと判るのです。

今回の締めの噺はこの季節らしい「芝浜」でした。


「芝浜」は立川談志の十八番で、僕も30年ほど前に

一度だけ聴いたことがある。凄かった。

上手いを超えて凄い!と心底思った。

(なんか知ったようなこと言ってますね)


立川志の輔の年末の落語は「歓喜の歌」だし、

立川一門は師匠の十八番には敬して接せずというスタンスなのかな。


さて、一之輔の芝浜はと言うと

初めは「あれ?」と思った滑り出しだったのです。

魚屋が朝早く女房に起こされて

芝の浜で顔を洗って煙草を吸って、偶然革の財布を見つけるシーンが

ごっそりカットされていたのです。あれれ・・・

そのシーンのかわりに、魚屋が家に慌てて帰って、

女房にいきさつを話すことで

聴衆も事の顛末を知ることになる。


でもそこには一之輔の一味違った工夫があったのです。


財布を女房に預け、昨晩の残りの酒を飲んで寝てしまう魚屋。

再び女房に起こされて、「風呂に行ってくらあ」と出て行き

帰りには友達連中を家に連れてきて、酒肴を注文して家で大宴会。

そして、またそのまま寝てしまう魚屋。


再び女房に起こされて、

財布を拾ったのは夢じゃないのかと女房に言われるシーンでは、

芝浜で顔を洗い、財布を拾う具体的な描写がカットされているので

聴衆もほんとうに「夢の話」だったのではないかと錯覚を覚えてしまうのだ。


談志の「芝浜」では聴衆は、「財布を拾ったのは夢」と

女房が嘘をついているのは判っているのに対し、

一の輔の「芝浜」は聴衆も、「財布を拾ったのは夢の話だったのかな」と

疑問に思えるような展開の仕方なのだ。


ラスト近くの

「除夜の鐘を飲んで酒が飲めるなんざあ、夢のような話だな」という

セリフがあって、

オチの「あ、よそう。また夢になるといけねえ」が更に効いてくるという仕掛け。


魚屋の混乱と自分に対する情けなさ。女房の思いやりとけなげさ。

久々に落語に感動してしまったのです。


一の輔は「この噺、ほんとは好きじゃないんです。

酒好きがこんなに簡単に酒をやめられるかなあって思って」と言っていたが

拾った財布の大金を頼りに、

働かないで楽して生きようと思った自分に対して、

しかも拾ったと思った財布が夢だったと知った時の

自分に対する情けなさと混乱と不安。

そんな情けなさと大いなる不安を断ち切るために一生懸命働く。

だからきっぱりと酒を断てたんだと思いますね。ボカあ。


志の輔も昇太も面白いけど、一之輔もよいです。


*写真は芝浜ならぬ西浜(修学院離宮)



by u-och | 2018-12-14 16:02 | Hobby | Trackback | Comments(0)